おススメされて読んでた作品―決戦世界のダンジョンマスター―

ダンジョンマスターものって実は結構好きだったりするんだけど、どいつもこいつもハーレムになるから読む気が失せるんだよなあ。そんな訳で、おススメされたので読んでました。

決戦世界のダンジョンマスター (syosetu.com)

 

あらすじは、なんか黒幕から記憶を所々抜かれてダンジョンマスターにされて右も左もわからぬままにダンジョンマスターとして活動していくお話。

 

とにかく何もない所からスタートします。初期資金としてダンジョンコインを50枚もらってのスタート。そこからカタログを頼りにモンスターを呼び出し、罠を作成したりしながら決戦世界を生き抜きます。

 

敵は現地住民にあらず。敵は様々な世界からの侵略者。主人公はダンジョンマスターとして、役割を果たすことができるのかって感じのお話です。

 

設定はユニークな物であったと思います。既にどういった世界かを物語の中で話してしまっているので、考察抜きで話ができますが、読んでない人のためになるべく言わないようにしたいですね。そうすると話すことが減るんですが。

 

モンスターが何処から来ているのかもちゃんと設定があり、作り込んだ世界だという事はある程度分かりました。ダンマスものとしては背景がしっかりしている作品ではあったと思います。

 

黒幕の存在も分かっているし、何でダンジョンマスターにされたのかもなんとなくわかるものなんですよね。侵略者の正体も判明してるし、とある世界の勝手な輩が作り出したシステムの上で役割を果たしていく。そんな感じです。

 

感想としては、あの量なのに全部読めてないんですよね。設定は面白いし、切り口も良し。でも読めていないんですよ。糖分が多いんだよなあ。始めから好感度が高いんだよな。何でそういう風に持っていきたがるんでしょうね?

 

いや、好感度が高い理由もある程度納得はしているんですがね?政略の面もありますし、そうなるんだろうなとは思いつつもですよ。私は糖質制限をしている身なんですよね。糖質は無理なんだよなあ。

 

んで、疑問も一つ。あそこまでやるんだったらオリジンはもっと積極的に行動してると思うんですが、なんだろうね、まだ人間のつもりでいるのが不思議でならなかった。そこが疑問点の一つ。道化を演じるにしても人間味が過ぎた。壊れていないのが不思議だったんですよね。

 

あそこまで世界を作っているなら、人物設定的に正気ではいられない気がするんですよ。黒幕のもう一人と同じく機械化してしまうか、感情が欠落してしまうんじゃないかなって思ったんですよね。なのに人としてあろうとしているような気がして異物にしか感じなかったんですよね。

 

もっとダークな方面に向けて良かった気がするんですよね。設定が良かった、面白かっただけに、ライトなファンタジーではなくダークに落としていくべきだったんじゃないかなって個人的には思いました。

 

ただの蓋ではなく、侵攻する側に立っているべきなんじゃないかと。出来ると言っていましたしね。ならば積極的に、機械の如く、ただ単に任務として熟していく黒幕の方がよかったんじゃないかなあ。私は糖分が嫌いなので、余計にそう思うんじゃないかと思う訳ですが。

 

蓋なら蓋に徹すればいい訳でして。目的は違うんでしょ?って思う訳です。蓋になるために積極的に滅ぼす側に回ると思うんですよね。遊び惚けている道化にしても少し違和感が残る。もうちょっと殺伐としたものでよかったんじゃないかなあ。

 

まあ完結してないので何とも言えないし、今あるものも全部読めてないので、どうしようも無いんですけどね。読むのに体力が必要なタイプなんだよなあ。

 

そして、個人的には早々にタイトルを回収しちゃったのがマイナス点。回収は早すぎたんだと思います。まだそこまで見せなくてもいいかなって感じでした。タイトル回収しちゃうと後は蛇足に見えてくるんですよね。割り切って1章で終わらせたらあかんかったんか?って思ってしまった部分もある。タイトル回収は終わり際でいいと思うんですよね。

 

後は、そうね。主人公が温いってのもあるのかもしれんね。考える主人公にしたいのか、前線指揮官タイプにしたいのか、ちょっとわかりかねる部分があるんですよね。なんかやってることの割には迷いが強すぎると感じました。主人公がっていうよりは作者がって感じです。それが文に出ちゃってるんじゃないかなあ。

 

主人公にこうあって欲しいが無い気がしたんですよね。淡々と進むのか劇場型なのかといえば後者ですからね。迷うのも分かるんですが、決めてしまわないと主人公が宙に浮いてるような感じがするんですよね。

 

結果、世界とあってない気がする。迷う主人公であればダークな面に陥れる方が良い様な気がしますし、ライト路線で行きたいのであればある程度、主人公に方向性を持たせないといけない気がするんですよね。

 

まあ所詮は個人の感想で、読み手の好みが分かれるからいろんな作品が生まれるんですけどね。最終的には世界観や設定は好みでした。その世界観の中で動く人間が宙に浮いたように感じました。イチゴのショートケーキの上のイチゴをリンゴに変えたみたいなそんな作品に感じました。

 

今回はこんな所で。ダンジョンマスターものってなんでハーレム路線に乗せようとするんだろう。ヒールならヒールに、ダークならダークに、カオスならカオスに寄せていく方がいいと私は思っているんですがね。ダンマスものでライトに持っていこうとするとすぐにハーレムになるからなあ。

 

個人的には、ダンマスものはヒールでカオスな方が好みです。でもね、徐々に安定していってしまうんだ。敵を無限にしたところで、安定したダンジョンってのは処理できてしまうように作るわけですからね。ダンマスものはもっと読みたかったで止めておくのが個人的には好きな終わり方だったりします。だからこの作品も1章までで十分だったような気がしなくもない。

 

おススメされても全部読めないのは許してください。合わないと読めないんだよなあ。あと、あまりいい感想じゃなくてごめんなさいね。私の作品もどうぞ酷評してください。なんで駄目なのかを見に行きますので。できれば感想で教えてくれると嬉しいです。

 

ここまで読んでくれてありがとうございます。まだおススメされたものは在りますからね。来た順番に読んでいきます。今回のは短めだったはず。だからすぐに書けるはず。来週あたりに書ければいいな。次回もよろしくお願いします。

私の作品も酷評してくれ。何処が悪いかを教えてください。